
こんにちは、倉田です。
今回は「日焼け止めを塗る量を少なくしたほうがよくね?」って話をしていきます。
実際、紫外線を浴びすぎると肌に悪いというのは周知の事実ですが、日焼け止め自体も塗りすぎるのはよくないってことが分かっていまして、科学的な実験データもありますので、それに基づいて解説を行っていきます。
このページでオススメしている日焼け止めは次の項目で。
まとめは以下のリンクから。
ちなみに筆者は男ですが、この記事は男女共通です。
むしろ日焼け止めを塗るのは女性が多いので、主に女性に対しての解説になるかもしれません。
[st-kaiwa6]ライター:倉田 善和
男性向けコスメの企画、開発や男性向け美容アドバイザーとして6年、IT分野の記事執筆、監修も務める。ダイエット指導歴3年。[/st-kaiwa6]
日焼け止めを塗る量は、少なくしたほうが良いという話
理由は簡単で、「日焼け止めに使われている化学物質が皮膚に入り込んでくる」からです。
これだけ聞くと凄く怖い話になりますが、実際これは科学的実験データに基づく内容なので、すべて事実です。
主にオキシベンゾンが血中に入ってくるらしい
先程言った化学物質は「オキシベンゾン」って名前ですが、要は「紫外線吸収剤」です。
最近でもUVケア製品や化粧品なんかに使われることが多い化合物なのですが、これが皮膚に入り込んで血中に流れ込んでくると。
これに関するデータはFDAが行った実験から発表されたもので、「日焼け止めに入ってる化学物質が血液に入ってくる!」という結論になっています(※関連)
凄く怖い話ですよね…。
このデータはニュースサイトにも取り上げられていて、代表的な記事だとWIREDの記事になります。(※関連)
ということで、科学的な実験で、日焼け止めに使われているオキシベンゾンが血液に流れてくるってことが証明されたわけですね。
1日に「かなりの量」を塗るとヤバイ
先程紹介した実験データでは、一体どれくらいの日焼け止めを塗っているのかと言うと、ざっくり言えば「2日で1本使い切る量」でした。
それだけの「かなりの量」を塗り込んでいると、化学物質が血中に流れてくるリスクがあると。
非常にヤバイですね。
…
と、脅しながら解説しているものの、実際は「2日で1本なんて使い切る量」を使うことなんてほとんど無いと思います。
多い方でも、1週間で使い切るくらいでしょう。
なので、普段使いするならそこまでリスクは高く無いんですよね。
特別気にする必要はありませんが、日焼け止めを多く塗っていると、化学物質が皮膚内に入り込んでくるって事実は覚えておいて欲しい内容です。
実は20年以上前から知られていた話だった【日焼け止めは使っても大丈夫】
日焼け止めの成分が皮膚内に入り込んでくるって話は、実は20年以上前の実験でも証明されていたりします。
例えば、僕が知る限りで一番古いデータだと、1997年に公開された内容で、「オキシベンゾンはかなりの量が吸収され、その後排泄されている」「特にSPFが高いものはオキシベンゾンが多い」的なことが書かれたデータがあります。(※関連)
上記のデータに関して、「オキシベンゾンは急性毒性が低い」とされていて、体内に吸収されても排泄されるし、害は無さそうって結論に至っています。
まあ上記に関しての結論はさておき、日焼け止め成分が体内に入り込んでくるって事実は20年以上前から知られてたことであるということですね。
どういうことかと言うと、「現時点で日焼け止めに関する有害な報告は無いので、使っても大丈夫じゃね?」ってことです。
昔から知られてた事実でも、有害な報告が無いってことで、危険性は低いことが分かりますね。
日焼け止めは多い量を塗るより、こまめに塗り直す方が良い
ここで日焼け止めの塗る量について話を戻しますが、実は多い量を塗ったところで紫外線対策の効果は変わらなかったりします。
というのは、日焼け止め自体は紫外線で劣化していくので、どんなに強い日焼け止めでも2時間おきに塗り直しが必要になってくるというデータがあるからですね。(※関連)
量を多くしても変わらなくて、防水性があったとしても2時間が限界という事実もあるので、多い量を塗ったところで「意味がない」ってことです。
また、SPFという日焼けスピードの効果を表現する数字がありますが、上記のデータでもあるように、よほど肌が焼けやすい人じゃなければSPF15~30くらいで十分ということになるんですね。
よく市販で売られているSPF50は強すぎるので、逆に肌の負担が増えることも分かっています。
ちょっと話がそれましたが、要は日焼け止めを一度に多く塗るより、こまめに塗り直すほうが、紫外線対策には効果的って話です。
オススメの日焼け止め3つ【簡単なレビューもします】
ここまでの内容を踏まえた上で紹介するのは以下の3つの日焼け止めです。
ちなみに紹介する日焼け止めは僕も使用していて、全て科学的な視点からみて個人的にオススメしているものです。
1,バジャーサンスクリーンスティックSPF35
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普段使いならこれ1つで大丈夫で、メイン成分が酸化亜鉛という危険性が非常に低い成分で構成されているので、普通に塗る分なら大丈夫だしかなり良さげ。
他、以下の理由があります。
- SPF30程度で丁度いい
- 広域スペクトラム
- 防水仕様
- 酸化亜鉛の量が多い(20%くらい)
僕が選ぶ日焼け止めは上記の条件があるものをチョイスしますが、バジャーサンスクリーンスティックはこの全ての条件を満たしているので、危険性もないし、肌にも優しいし使いやすいってことで、僕も使っています。
ただ、上記の日焼け止めはスティックのりみたいに塗り込むタイプなので肌が白くなりやすいってことと、塗り始めが硬いので塗るのに時間がかかるという2つの難点があります。
安全で機能的な日焼け止めという点では優秀なんですが、ちょっとこのあたりが気になった次第です。
2,メンターム サンベアーズマイルドジェル SPF35
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こちらはポケットに忍ばせておくときにあると便利かなって感じです。
また、敏感肌でも使用できるほどの低刺激で塗りやすいので予備として持ってると便利かもですね。
ちなみに名前に「ジェル」って書いてありますが、実際は乳液のような白色の液体ですので、ベタつきはほとんどありません。むしろ肌が潤う感じがしてよかったです。
3,バジャースポーツ用日焼け止めSPF35
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こちらは1つ目に紹介した日焼け止めのクリームタイプで、スティックよりも塗りやすい利点があります。
ただ、こちらも同様に白く残りやすいので、顔に塗るときは十分引き伸ばして使うようにすることをオススメします!
今回ご紹介したオススメ日焼け止めは、実は過去にも選び方を解説したりしてます。
以下の記事もチェックしてみてくださいな。
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…
ということでここまで日焼け止めを多く塗るリスクと、オススメの日焼け止めを3つ紹介しましたが、要は多い量塗る必要はないし、強すぎる日焼け止めは肌に負担をかけるだけなので意味が無いよって解説を行いました。
実は「日焼け止めの塗る量を少なくしたほうがいい」って理由はもう一つあって、「日焼け自体のリスクがそもそも低いから大丈夫」ということがあげられます。
次の項目で詳しく解説しますね。
日焼けのリスクは実際そこまで高くない【日焼け止めは要らない】
むしろ太陽の光は浴びたほうがいいんじゃね?って話です。
紫外線は味方【むしろ太陽の光は浴びたほうが良い】
理由は「現代人の日光を浴びなさ」にあります。
最近の傾向だと、「紫外線は敵!」「日光や肌ダメージがヤバイ!」的なことが美容サイトとかで多く取り上げられていて、凄く誇張された言い方だなぁと。
そもそも現代人って、移動は電車とか車、デスクワーク中心とかの生活で、仕事終わったら帰宅してテレビとかスマホとかする生活の人が多いので、むしろ日光浴びなさすぎじゃないって話です。
日光浴びないとヤバイのか?ってことですが、実は太陽の光を浴びないと様々な問題が出てくるんですよね。
- 肥満になる
- がんの発症率がアップ
- 高血圧の傾向に
- 脳機能の低下
- 骨の強度低下
- アルツハイマーのリスク上昇
- うつ病、不安症にかかりやすくなる
- アレルギーリスクの上昇
- 心疾患の死亡率上昇
…etc (※関連)
上記は太陽の光を浴びないことで、1日に必要なビタミンDが作られなくなることが原因で起こることです。
最近はビタミンDが超重要だと美容界では言われていまして、人にとって必要なビタミンDが作られるのは「太陽の光が80%」なので、陽の光を浴びないと必要なビタミンDが作られなくなってしまう問題が出てきて、上記のような問題が出てくると…。
科学界でも「日焼けの危険性が誇張されすぎじゃね?」って言われるようになってきているので、むしろ太陽の光は浴びたほうがいいですよ…ということが言えるわけです。
日焼けするリスクはそこまで高くない
よく「皮膚ガンになる」とか「肌のダメージがヤバイ」とか言われていて、日焼け自体がリスク高すぎみたいな見られ方をすることが多くなっています。
でも実際は、「適度な日光浴であれば、皮膚ガンの発症率が高まることを示したデータは存在しないし、皮膚ガンになるのは過度な日光浴をしたときだけ」というのが正しい説のようです。(※関連)
むしろ日光を浴びなくなってビタミンDが不足することで起きる「皮膚ガン」や「肌の劣化」のリスクの方が高いってことも分かっています。
美容のためにと日光を避けまくっていると、逆に肌がダメになるって事態が起きるんですね。
適切な日光量をしって、ある程度「日光浴」をやろう!
以下の手順で「自分に適した日光量」を調べて、日々、美容や健康のために日光浴を行いましょう!
- 日光を浴びる時間を計測して、24時間後の肌をチェックする
- 肌が少しピンクっぽい色、小麦色になってきた時間を100%として把握する
- 最低でも1日に上記時間の25%は太陽の光を浴びる
上記のような手順で、適切な日光量を把握すると良いでしょう。
ちなみに日本人だと大体25分~35分と言われていて、1日に6分~20分くらい全身に太陽を浴びてないと、必要なビタミンDが足りなくなるようです。
まああまり細かい数字を気にしても大差ないので、「肌が痛くなるほどの日焼けは避けて、日光を適度に浴びる!」って感覚で続けていきましょう!
…
ということで今回は以上になります。
以下まとめです。
- 日焼け止めを大量に塗ると「化学物質」が体内に入り込んでくるリスクが高い
- この事実は20年以上前から知られていた
- 実際に害が出た報告はないし、そこまで気にする必要は無い
- 強い日焼け止めは「意味が無い」ので、SPF30くらいの適度な強さを2時間おきに塗ると良い
- 日焼けのリスクは、実際はそこまで高くない
- むしろ現代人は日光不足なので、日光浴したほうが良い
- 日光を適度に浴びて、必要なビタミンDを生成しよう
- 大体20分くらいの日光浴がベストだけど、個人差で分かれるので適切な日光量は調査するべき
僕がオススメする日焼け止めは以下の項目でお話しています。
ということで、日焼け止めも常備しつつ適度に日光を浴びることをオススメしています。
皆様も「日焼け止めの塗る量を少なくすること」を是非、心がけてみてくださいな。