
こんにちは、白崎です。
パラベンは化粧品などの防腐剤としてよく使われていますよね。でも、より良いスキンケア商品を探していると「パラベンは入っていないほうがいい」というのもよく耳にします。
肌に使う化粧品やスキンケアコスメに使われている成分なのにパラベンはよくないってどういうことなのか?
そこで今回はパラベンの肌への影響についてお話します。
以前、食品添加物についての話題を当サイト(Medical IT Link編集部)が触れたところ、思った以上の反響をいただきまして、「コスメ系はどうなんですか??」という質問が多く寄せられました。
ということで、美容指導をする私が解説してみようということで、記事を作成いたしました。
食品添加物については以下の記事を参考に。
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ライター紹介
ライター:白崎 璃緒
美容アドバイザー歴6年のアラフォー女。化粧品検定1級取得、美容記事執筆、監修や美容指導など。趣味はカメラ。ダイエット指導歴2年。
パラベンが肌に悪いって本当?どんな影響があるのか解説
結論を言うと、肌に悪い影響が出ることが分かっています。
現代に配合されているパラベンの量はごく少量であることが多いですが、それでもパラベンが使われたコスメは使わないほうが無難です。
ちなみにパラベンは防腐剤としてよく使われていて化粧品だけでなく食品や医薬品にも使われている成分です。
パラベンは口から体に入る食品や医薬品にも使われるくらい体に影響が少ないといわれていまして、パラベンは100年近く防腐剤として使われてきました。
カビや微生物などの雑菌による汚染を防ぐ成分として化粧品にも重宝されているんですね。
ただ、パラベンを使い続けることで体への影響が全くないということではありません。
可能性としてありえる影響は4つ
以下の4つです。
- 体内に蓄積する
- 花粉症、アレルギーの発症率が高まる
- ストレスホルモンの分泌量が上昇
- DNAダメージ上昇
などです。
全て科学的実験によるデータが存在しており、証拠もある内容なので信頼性も高くなっています。
パラベンの影響①:蓄積する
実際のデータは2008年にデンマークが発表した論文になりますが、26人を対象にパラベンが配合されたクリームを塗ってもらい、2週間ほど経過観察したところで、「パラベンは体に蓄積すること」が判明しています。(※関連)
パラベンは体に残るということです。
パラベンの含まれた化粧品を使っていると、その期間が長くなるほど皮膚の中に残るパラベンの量が増えていくので、長期間使い続けたら…って考えるとヤバいですね。
で、パラベンが蓄積されるとどうなるの?ということに関しては次の項目からになります。
パラベンの影響②:花粉症、アレルギーの発症率上昇
こちらに関してのデータは2012年にアメリカで行われた研究になりますが、そこで分かったのは「尿内にパラベンが多くなるほどアレルギー、花粉症などの発症率が高まる」ということ。(※関連)
つまりコスメや食品かなにかでパラベンが体内に蓄積され尿内に多くなるほど、花粉症になりやすい、アレルギー発症率が高まるって結果になったのですね。
パラベンの影響③:DNAダメージ上昇
主に損傷という意味になります。
実際のデータは2011年に行われた研究データで2019年で更新されていまして、パラベンについて「尿中濃度」や「生殖健康」などを調査している内容です。(※関連)
その結果、尿内のパラベンが多い男性ほどDNAダメージが多いことが判明。あくまで関連性があるってことが判明しただけですが、かなり恐ろしいことですね…。
パラベンの影響④:ストレスホルモンの分泌量が上昇
2013年のデータにて、尿内のパラベンが多い妊婦と新生児は、ストレスホルモンの分泌量が多かったことも判明しています。(※関連)
このデータでは「パラベンが50年以上使われてきたこと」「安全性を問題視するべき」「まだわからないことだらけなのでパラベンの影響を調べるべくもっと研究するべき」とも話しています。
それだけわからないことがたくさんあるってことですね。
まとめ:完全にパラベンが悪ではないけど、できれば使わないほうが良い
ここまでで紹介したパラベンの影響は、あくまで「関連性がある」という話であって、まだパラベンは悪と決まったわけではなさそうです。
ただ、パラベンにはシミの原因のメラニンを作り出す細胞に作用してメラニンを多く作り出したり、肌の老化を早める可能性があるといわれています。
ごく少数ですがパラベン自体が肌に合わずアレルギーがでることも口コミを見る限りではあるので、パラベンが使われたコスメは使わないほうが良いし、食品として使われているなら食べないほうが良いです。
また、パラベンは中国の環境メディアでは「汚染物質」と話すほど、パラベンの危険性について注目していたりします。(※関連)
完全にパラベンが悪と決まったわけではないにしろ、できるだけ避ける必要はあるのかなと思います。
是非、今後コスメや食品を選定する時の参考にしてくださいな。