
「いくら頑張っても痩せない!」「ちゃんと食べる量を減らしてるのに…」と言う人は多いですね。特に女性の方。
じゃあ何故痩せないのでしょう?理由はたった1つです。
上記について深堀りしていきます。
最初に言いますが、「自分は大丈夫」と思わずに読んでみて下さい。
あなたが全く痩せない原因【理由は1つ】
結論を言うと「カロリー計算の見積もりが甘い」という理由です。
たったこれだけ。
シンプルに言えば、「食べすぎなんじゃないの?」という感じです。
適当にカロリー計算する人に多い
ダイエットをしている人は、大体の人がカロリー計算をすると思いますが、本当にしっかりやっているか?ということですね。
少しでも太らないよう意識する人は、なんとなく「今日は1000kcalくらい食べたー」とか、「夕飯だけで500kcalだった!」みたいにざっくり計算すると思います。
じゃあ、これって本当に合っているのか?という話です。
カロリー計算は正確に行おうと思っても誤差が出ますし、仕方がない部分があります。
なので、判断するなら「今までの量で痩せ始めたら、ダイエットに適切なカロリー」で、「今までの食事で太ったor現状維持なら、それは食べすぎ」と判断するべきです。
「自己申告」はかなり甘くなりがち【実験データ公開】
この辺りの話題は実際にいくつも研究されていまして、一番代表的な内容をご紹介します。
実際のデータ内容
1992年のコロンビア大学病院による実験になります。(※関連)
この実験で調査したのは「自分が食べた量の自己申告と、実際の摂取カロリーとどれくらい違いがあるのか」ということ。
次のような研究デザインをしています。
- 肥満男女10人(男1人:女9人)の「運動量」「代謝」「消費カロリー」「摂取カロリー」をそれぞれ調査
- ダイエット自体に悩みが無い男女も参加させ、上記4項目を調査
- 全員の「食べた量」を自己申告で記録、実際に食べたデータと比較する
という感じ。
実験結果
上記データの結果が次のとおりになります。
- 肥満に悩む人は、「平均して約1000kcalしか食べなかった」と申告した
- ただし、実際食べていた量は、「平均して2000kcalを超えていた」
- 肥満に悩む人は、活動代謝を「平均して1022kcal消費する」と計算
- しかし、実際は平均して「770kcalしか消費してなかった」
- 肥満に悩む人は、安静時代謝が低いわけではない
- 肥満に悩む人は「摂取カロリーを47%低く見積もり、消費カロリーを51%多く見積もっていた」
なるほど、それは痩せられないわけですね。
上記は全て「肥満に悩む人」という参加者に限定していますが、特に悩んでいない人の場合は次の通り。
- 摂取カロリーを19%低く見積もっていた
- 消費カロリーを30%多く見積もっていた
- 人間は、自己評価を高くしたい生き物なので、過大評価になりがちなのでは?
一番最後は核心に触れすぎな気がしますが、本当の事かなと思います。
他にもたくさんのデータがある
比較的実験デザインが良いデータも紹介します。
次の2つ。
- 1990年:肥満患者27人の総エネルギー消費量を測定。実際よりも600kcal多い消費カロリーを申告、また、実際よりも58%低い摂取カロリーを申告(※関連)
- 1995年:35歳~65際の女性323人の参加者を計測。摂取した「タンパク質の量」は「実際の量」よりも「報告されたほう」が圧倒的に多かった。(※関連)
という感じに、自己申告は非常に甘くなる傾向にあるようです。
結論:全く痩せないのは、「食べすぎているから」が原因
ということで、揺るがない事実になりそうなので【悲報】となりました。
痩せないのは「体質」でも「代謝が低い」という理由ではなく、単純に「食べすぎ」なんですね。
カロリー計算が甘いせいで太ってしまうのは意味がないので、是非今から普段食べているものを念入りに調べてみて下さい。