
こんにちは、白崎です。
10年以上ダイエットを継続して、現在45kg。ダイエット指導も3年ほど行っています。
その際に、いつも「目標設定はNG」と伝えています。
以前、以下のようなツイートをしました。
https://twitter.com/link_medical/status/1217716110436356102
よくダイエットの目標設定で「体重45kgまで減らす」とか「体脂肪10%まで落とす」など決める人がいますが、大抵そういう人は失敗するんですよね😅
目標を決めず、ダラダラとダイエットしていたほうが意外と続きやすく、成功するケースも多いわけです🥰
ということで、「ダイエットの目標設定をすると失敗する」というテーマで解説していきます。
1.ダイエットの目標設定をすると、失敗します【理由は1つ】
理由は「絶対に続かないから」です。
細かく目標を設定する人は、大体続かず挫折する
皆様にお伺いしますが、ダイエットに限らず、個人的に仕事や勉強などで細かい計画を立てたり、目標を設定して行動をした時、最後までやりきったことがありますか?
筆者はありません。まず途中で挫折してます。
もしくは、計画内容を達成しやすく変えることが多いです。
よくあるのは、「勉強する!」と決意してもスマホみちゃったり、「痩せる!」と行ったそばから新年会や忘年会で飲みまくったり…。という感じ。
理由は「意志力」が続かないことにあり
なんで挫折するのかって、そもそも脳が「意志力の持続性がない」仕組みをしているからなんですよね。
人それぞれの性格、忍耐力などは一切関係ありません。人間はそういう生き物なんです。
ただ、中には意志力が半端なく強く、無理やり計画を持続させたり、目標を強引に達成するところまで努力する方がいます。
ですが、ごく少数の人間にしかできません。
まず普通の人は、意志力が続きませんので、まず言えることは「意志力に頼るのはやめよう」ということですね。
意志力の仕組みは、科学的にもよくわかってない
意志力に関するデータは数多くありますが、ほとんどが「意志力はモロい」という結論。
ただ、その理由がイマイチわからないのが現状です。
- 意志力は使うほど減っていく?説
- 意志力を使えば、意志力は逆に高まるかも?説
- タスクシフトをすれば、意志力はキープできるかも?説
様々な説がありますが、結局は「よくわからん」と。
ただ、意志力がモロいという事は共通なので、「とりあえず意志力に頼るのはやめよう」とは言えそうです。
近代になって生まれた目標は、特に続かない
これは数年単位ではなく、数百万年単位で言える内容です。
例えば、次のような目標があるとします。
- 貯金1000万貯めたい
- 給料が良い仕事をしたい
- 体重10kg痩せたい
- 英語を喋れるようにしたい
これらは全部、社会が近代化されて出てきた目標ですよね。
人類は数百万年にわたっての歴史があり、そこから進化してきています。その当時、上記のような目標は一切なかったわけです。
なので、近代に生まれた目標に限っては、脳が追いついておらず、意志力が続くようデザインされてないんですよね。これも1つの説ですが。
目標を立てるなら、脳のデザインに沿って行おう
目標を立てても続かない、それは意志力が続かない脳の仕組みが原因ということで、それなら目標は脳のデザインに沿って行えば良いんじゃない?というのが筆者の考えです。
人体に合った食材だけで食事をするというダイエット方法があります。これは人体のデザインに沿ったダイエット方法。
なら、ゴール設定も同じ発想で行ったら続くんじゃないかってことですね。
という内容を次の項目で解説します。
2.正しいダイエット目標設定のやり方
次の通り。
- その①:他人本位の目標に変える
- その②:できるだけ利己的な目標を作らない
詳しく解説します。
その①:他人本位の目標に変える
人は共同体が集まるところで役に立つ場面があれば、意志力は発揮されやすい生き物。
とりあえず目標は全て「他人本位」に変えましょう。
具体的には、他人に「親切にする」、「感謝する」などです。
親切は、モチベーション上昇につながる【健康に良い】
これらは理想論ではなく、科学的に研究されている内容です。
感謝すればモチベーションが上がったり、ストレスに強くなったりなど、かなりの健康メリットがあるんですよ。
- 幸福研究リュボミアスキー博士の論文:473人の参加者に「社会的に役立つ行為」「特定の他者へ親切にする」「自分に親切にする」などのグループに分けて幸福感をチェック。他人に貢献したり親切にすると、ドーパミンが大量に出てモチベーションが上昇することが判明。(※関連)
- 2015年:小さな親切を行う実験にて、親切な人ほど「ストレスに強い」ことが判明。(※関連)
- 2014年:他人に親切にしたり、役立つことをすると寿命が長くなる。(※関連)
といった感じ。
モチベが上がったりストレスに強くなったりと、大変素晴らしいメリットがあります。
感謝することは、セルフコントロールを上昇する結果に
さらに感謝の効果に関しても科学的に分析されると、次のような結果になります。
- 2014年:感謝の気持でセルフコントロールが上がる、衝動買いが減る(※関連)
- 2016年:感謝する心を鍛えるトレーニングをすると、人格の質が向上する(※関連)
- 2014年:感謝すると貯金が増える!目先の欲望に強くなるため(※関連)
他人に感謝をすることで、欲望に強くなったり、セルフコントロールに強くなったりと、意志力を上げる方法となるわけです。
他人本位の目標例
自分の目標だった内容を他人への貢献に接続すればいいので、例えば次のような感じ。
- 毎日運動をする
…健康体になって家族の心配を無くすために運動する - 毎月5万円貯金する
…家族に恩返しをするために5万貯金する - 禁煙する
…自分の子供に副流煙を吸わせないために禁煙する
みたいに、他人への親切や感謝につながるような目標づくりを意識して実行していけば、モチベーションは維持しやすいはずです。
家族や友人に感謝したり親切にするだけでも、意志力の向上に繋がりますので、是非今から行ってみて下さい。
その②:できるだけ利己的な目標を作らない
要は、自分自身のメリットのための目標設定にしないってことですね。
例えば「筋肉ムキムキになって女性にモテよう!」とか「くびれを作って友達からチヤホヤされたい!」みたいな目標ですね。
といっても、利己的な目標を全部捨てろって言っているわけではないです。
痩せたいとか賢くなりたいという欲望は大切。これらを無視するのはストレスも溜まりますから。ある程度向き合うことは重要です。
他人本位の目標は、どうしても続けたいことができた場合ですよね。
今回のテーマに沿った目標なら「ダイエット」ですが、「恋人にだらしない体を見せて幻滅されたくないので、頑張ってダイエットする」と決めたら、なんだか続きそうな気がしませんか?
補足:数字で細かく計画するのはやめるべき
体重なら10kg痩せるとか、体脂肪を10%落とすみたいな目標ですね。
数字を使って目標設定すると、危機感を覚えて続きそうな気がしますが、結局は「自分には無理だ」と思ってしまって続かないことが多くなります。
人生設計とか考える人に多いんですよね。1年後に昇格するとか3年以内に転職するとか、40歳までに社長になるみたいな…。
本当にそうなるよう目指して努力し続けられますか?ってことですね。
くり返し言いますが、目標を決めるならモチベーション維持は大切。意志力の強さにも左右されますので。
それなら、今回紹介した「他人本位」の目標設定をしたほうが良いでしょう。
3.まとめ
以上、ダイエットの目標設定は失敗するという話でした。
ただ、目標自体を完全否定するわけでもないことも伝わったかと思います。
何度も言いますが、大事なのは目標設定の決め方。
やたらめったら適当に目標を作ったり、数字で細かく決めるのは止めて、是非「他人本位」の目標設定を行ってみて下さい。
そうするだけで、ダイエットは成功に近づきますよ!